第9回公演「出発」

2018-10-03

9PROJECT vol.9「出発」

作= つかこうへい  演出= 渡辺和徳
出演= 小川智之・岩崎祐也・高野愛・山本あさみ・相良長仁・浅野鼓由希

日程=2019年3月5日(火)〜10日(日)
会場= d-倉庫
席種= 自由席
料金= 一般 3,500円 / 学生 2,500円 (前売当日とも)


チラシ表_出発チラシ裏_出発

ABOUT

あの家族が再び帰ってくる! つか版・正しい家族のあり方講座!

昨年2月に上演して大好評だった「出発」(1974年初演版)を、新たなキャストで再演します!

1974年につかこうへいが「熱海殺人事件」で岸田國士戯曲賞を当時最年少で受賞した後、その受賞後第一作目として文学座に書き下ろしたのが、この「出発」です。その後、つか自身の演出によって改訂を重ねながら、幾度となく再演されてきましたが、この初演バージョンが上演されるのは非常にまれです。初期の作品特有の不条理なストーリー展開ながら全編には笑いが溢れ、その大仰なる日常の中、真に正しい家族の在り方が描き出されていきます。

今回の上演のために集まってくれたのは、劇団桟敷童子の山本あさみさん、北区の後輩である相良長仁さん、浅野鼓由希さん、そして「つか版・忠臣蔵」に続いて、9PROJECTの常連・岩崎祐也さん。いろいろなフィールドで活躍している面々が集まり、新たな“家族像”を生み出していきます。

つかこうへい独特の笑いとペーソスに溢れた、つか版・ホームドラマの傑作をどうぞお見逃しなく!

STORY

「うちの親父は筋金入りの蒸発だぜ。並のトンズラじゃないんだぜ!」

岡山家の当主、岡山八太郎が蒸発した。
その噂は、すぐにご近所に知れ渡っていた。ある者は昨夜電信柱の陰で見たといい、ある者は失踪の理由をアレヤコレヤと言い立てる。しかし、当の岡山家の食卓は、厳粛なる空気に包まれていた。

呪われた家系を持つ岡山家の当主が蒸発したのである。
ただフラリといなくなったわけではない。そこらのホステスと逃げ出したわけでもない。高尚かつ哲学的な意味を持って蒸発したのに違いないのである。そしてこの寒空の下、残してきた家族を思い、それでも帰るわけには行かないその身の不幸を嘆きながら、涙を流しているのに違いないのである。

であるならば、その父の帰りを待つ家族も、それ相応の覚悟を持って日々の暮らしを営まなくてはならない。
今、岡山家は“正しい家族の在り方”を目指し、意地と覚悟をぶつけ合う…。

果たして、父親は帰ってくるのだろうか。
果たして、岡山家の体面は保たれるのだろうか。

不条理なストーリーの中に笑いが溢れ、真に正しい家族の在り方が描き出されていく。
つか版、ホームドラマの傑作です!


CAST

父/小川 智之

母/山本 あさみ(劇団桟敷童子)

長男/岩崎 祐也

嫁/高野 愛

弟/浅野 鼓由希

熊田/相良 長仁

ACCESS

JR各線、京成線、日暮里舎人ライナー

「日暮里駅」
JR南改札口より、徒歩7分

住所:東京都荒川区東日暮里6-19-7
URL : 劇場公式サイト
TEL : 03-5811-5399

*公演についてのお問合わせは、9PROJECTまでお願いいたします。

地図 - d-倉庫

構成・演出/渡辺和徳

1978年、東京都生まれ。
北区つかこうへい劇団に入団後、つかこうへいに文才を認められ、氏のもとで作・演出を学ぶ。
2003年、少年隊ミュージカル PLAYZONE「Vacation」で脚本業を開始。以降、演劇作品の脚本、演出を数多く手がける。

【つかこうへい原作作品】
「二代目はクリスチャン」「広島に原爆を落とす日」「弟よ!」「愛人刑事」「龍馬伝」などの構成、脚本を担当。
つかこうへい作品の演出は多数。

【主な脚本作品】
◇青山劇場「SAMURAI 7」「女信長」(原作/佐藤賢一)
◇明治座「神州天馬侠」(原作/吉川英治)「大江戸緋鳥808」(原作/石ノ森章太郎)
◇新国立劇場「AZUMI 幕末編」(原作/小山ゆう)
◇Zeppブルーシアター六本木「あずみ〜戦国編」(原作/小山ゆう)など。

STAFF

舞台監督=久保田智也
照明=清家玲子・鈴木雅貴
音響=葵能人
宣伝写真=堀内亮太

後援=ACC公益財団法人荒川区芸術文化振興財団
協力=つかこうへい事務所・劇団桟敷童子・北区AKT STAGE