9PROJECT「異ノ邦ノ人へ」
[作・演出] 渡辺和徳
[出演]高野愛・相良長仁・小川智之・藤松優・農坂夢香
[配信期間]2021年6月3日(木)19:00~通年配信中!
[レンタル配信] 2,500円(終了しました)
[DVD/Blu-ray] 3,500円
ABOUT
アルベール・カミュの「異邦人」に着想を得た、新作戯曲の映像化!
「異ノ邦ノ人へ」(いのくにのひとへ)は、2019年9月に初演された9PROJECTのオリジナル作品です。アルベール・カミュの「異邦人」から着想を得て、新たな物語として書き下ろしました。「異邦人」は、つかこうへいも強く影響を受けたと思われ、「熱海殺人事件」など数々の作品にそのモチーフが出てきます。今作では、この「異邦人」の哲学を新たな形で昇華し、現代を生きる人々への希望の物語としていきたいと考えています。
現在、長引くコロナ禍にあって「生の演劇」はかつてない厳しい状況に置かれています。それでも、一人でも多くの方に「演劇」を届けたい。映像でも十分に楽しめる演劇作品を作りたい。その思いから、今回は有観客公演のライブ配信ではなく、映像配信のみを目的として新たに上演・収録を行いました。
レンタル配信、またはDVD/Blu-rayでのみご覧いただける作品です。長く続く自粛生活の中、自宅にいながら楽しめる演劇作品として、ぜひご覧ください!
■演出より
「熱海殺人事件」の“初演版”をやった時、アルベール・カミュの「異邦人」との類似性に気がついた。そして、自分が「異邦人」をベースに舞台を作るなら、どんな作品になるだろうかと考えた。
世間に認められなければ、犯人は犯人になれない。これは「熱海殺人事件」で繰り返し提示されるテーマです。現代社会においても“世間の望む姿”から外れた者たちが、激しく糾弾され、排除されるのはありふれた光景ではないでしょうか。
自ら選んだ人生を生きる。これは言うほど容易いことではなく、自由とは常に排除と隣り合わせにあります。“今”という世界を生き抜くために、歩むべき道は何か…。この作品を通じて考えてみたいと思っています。
作・演出 渡辺和徳
STORY
ある浜辺で、一件の殺人事件が起こった。
殺されたのは、外国人の男。撃ち込まれた銃弾は——5発。犯人は悔恨の情も見せず、男を殺した理由について、ただこう語った。
「太陽が眩しかったから」
陪審員は、ためらうことなく死刑を宣告した。
処刑を間近に控えた夜、牢を訪れた神父は犯人に懺悔を勧める。最期の時に、寄り添おうとする神父をあざ笑いながら、犯人は自らの人生を語り始める。
“彼”はなぜ男を殺したのか。
なぜ“彼”は死刑にならねばならなかったのか。
全ての救いを拒絶して、犯人は処刑台へと向かっていく…。
DVD/Blu-ray
下記よりご購入いただけます!
STAFF
[舞台監督]久保田智也
[照明]清家玲子
[映像撮影]宮岡亨(トオルスタジオ)
[録音]三浦薫
[宣伝写真]堀内亮太
[舞台写真]岡嶋秀介