「熱海殺人事件 – 1973初演版」全公演終了いたしました!
このような時期にも関わらず、たくさんの方にご来場いただきましたこと、感謝の言葉もありません。
また初の試みでしたライブ配信も、たくさんの方にご覧いただきました。
なかなか劇場に来ていただくことも難しい中、映像という形ではありますが、お楽しみいただけましたら幸いです。
(もちろん、本当は劇場で見ていただきたいのですが…っ!)
あとは今回のご観劇をきっかけに、体調を崩される方がいらっしゃらないことを祈るばかりです。
今回上演した「初演版」は、全ての「熱海」につながる原点であり、シンプルでありながら「熱海」の要素をギュッと凝縮したような、濃密な戯曲でした。
後期の様々な作品の中で「なんでこういう展開(台詞)なんだろう?」と疑問に思っていたことが、この初演版によって謎が解けました。
「これを先に見せてくれたら、もっと分かりやすかったのになあ…」とは、つか劇団で数え切れないほど「熱海」を演じてきた、ある先輩の言葉です。
とてもうれしい感想でした。
次回は、この「熱海」から20年後、大分市つかこうへい劇団のために書き下ろした「売春捜査官」です。
9PROJECTでは初めて、90年代の作品に挑みます。
今回の初演版の息吹が、どのように受け継がれていったのか…。
私たち自身、死ぬほど演じ、見てきた作品ではありますが、(それこそトラウマになるくらい!)先入観を投げ捨てて、新たに作品を見つめ直そうと思います。
演出=渡辺和徳