「熱海殺人事件」チケット発売開始しました!

いよいよ「熱海殺人事件 〜1973初演ver.」のチケットが発売されました!

今回は、北区つかこうへい劇団の先輩たち、吉田智則さんと友部康志さんが参戦!
元つか劇団メンバーが集まっての「熱海」は、私たち自身、胸熱なものがあります。

そして大山役に加わるのは、「幕末純情伝」で勝海舟を好演してくれた、芝原れいち君。
若い世代にこそ、この“初演版”の「熱海」をぜひ見て欲しい! …と思っていただけに、今回一緒に作ることができるのは、本当にうれしいことです。

歳を重ねるにつれて、やるのがツラくなっていくのが「熱海殺人事件」です。
どうぞこの公演をお見逃しなく!!

5年ぶりの再演にあたって

 つかこうへいを知る人なら、だれもが通る名作が「熱海殺人事件」です。僕が北区つかこうへい劇団時代に入って間もない頃、つかさんは新しい「熱海」のバリエーションを作り始めました。たくさんのチームが作られては俳優ごとにセリフが変わるので、一つの台本が無数のバリエーションになり、それがまたくっ付いては離れ…永遠とも思われる創作がそこでは行われていました。いや実際、つかさんの中には「書き終わる」ということがなかったように思います。その怒涛の創作の中、僕は執筆を手伝い、時に演じ、演出をさせてもらいましたが、当時はこの初演版の「熱海殺人事件」に手を出す日が来るとは思いませんでした。

 2018年、初めてこの「初演版」を上演した時の衝撃は今でも忘れられません。口さがない言い方になるかもしれませんが、一番最初のこの「熱海」が、一番面白い。これほどの面白さが、これほどの奥深さが、一つの作品の中に内包されるものなのか…。正直言って、その後のつかさんが、なぜあんなにも書き換える必要があったのか、分からない程でした。

 今回、つか劇団の先輩である吉田智則さん、友部康志さんと共にこの作品を作ります。過去2回の上演で、自分なりに本作を読み解いて来たつもりですが、つかさんをよく知るお二人と作った時、どんな景色が見えるのか…? そして昨年出会った芝原れいちくんには、若者らしい新しい刺激をもらいながら、新たな気持ちでこの作品に挑戦してみようと思います。

演出 渡辺和徳

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