やっと発表できるようになりました!
9PROJECTの秋の公演は、つかこうへいの「広島に原爆を落とす日」の小説版を舞台化し、シアターXで上演します!
1979年、西武劇場(現在のPARCO劇場)で風間杜夫スペシャルとして初演。1984年に「野生時代」に小説版が発表された後、大きく時を隔てて、1997年(主演:稲垣吾郎)、2015年(演出:錦織一清 主演:戸塚祥太)と上演を重ねてきましたが、つかさん自身による再演はありませんでした。
実は僕(渡辺)は、2010年に大きくストーリーを改変して上演されたバージョンの脚本を担当していました。その稽古中に、つかこうへいが逝去。図らずも追悼公演となってしまったことを覚えています。その後、(戦後70年の)2015年の公演でも潤色として参加。不思議なほどに、数あるつか作品の中でも縁の深い作品です。
その作品を、今回9PROJECTで上演することにしました。…が、実はこの作品、正式に残された戯曲がありません。そこで今回は、1984年の小説版を新たに舞台化し、上演いたします。9PROJECTで戯曲のないつか作品を上演するのは、「二代目はクリスチャン」「つか版・忠臣蔵」に続いて3作目です。(つか劇団時代にはあれこれやってましたが…)
折しも、戦後80年の節目の年…。実は狙ったわけではなく、企画の打合せを重ねる中でこうなったのですが…これもまた縁というものなのかな、と思っています。
9PROJECTから生まれる新たな“つか作品”に、どうぞご期待ください!
公演概要
「広島に原爆を落とす日」
原作:つかこうへい
脚本・演出:渡辺和徳
出演:高野愛・藤原儀輝・中村猿人・玉一祐樹美・KOH・初芝美緒 他
日程:2025年11月21日(金)〜24日(月祝)
劇場:劇場 東京・両国 シアターXカイ
「私はあなたに向けて原爆投下のボタンを押すのです。
それが私の、あなたに対する愛の証だと思ってください」
二度と核兵器が使われることがない世界を信じて、自ら原爆投下のボタンを押した犬子恨一郎。
あの悲劇が、後世を生きる私たちに何を遺したのか…。
戦後80年の節目の年に、改めて考えてみたいと思います。
外部公演がいよいよ開幕!




渡辺は、9PROJECTでもお馴染みの2人、新澤明日さんと相良長仁さんがコンビを組んだ演劇ユニット goodflowの第1回公演「ハイ・ライフ」の演出を担当します!
そして高野は、「幕末純情伝」で以蔵役をやってくれた玉一祐樹美さんの所属する劇想からまわりえっちゃんの「めばえめつみ」に出演します!
この公演には「広島〜」にも出演予定の中村猿人くん・玉一祐樹美さんも出演しますので、高野との共演をぜひお楽しみください!! しかも劇中で猿人くんと高野は……
劇想からまわりえっちゃん「めばえめつみ」
第35回下北沢演劇祭参加作品 / 15周年記念公演第3弾
2025.2.19 – 23
@下北沢「劇」小劇場
作・演出=青沼リョウスケ
世の慣習や常識などの中等学校を舞台に、思い出したくもない鬱々とした青春を描く群像劇。
誰の中にでもある摘んでしまった「めばえ」が再び芽吹く。だからこそ眩しい。
◆公演サイト
https://karamawariecchan.com/mebaemetsumi
◆ご予約フォーム(高野愛 扱い)
https://ticket.corich.jp/apply/359201/009/
goodflow「ハイ・ライフ」
2025.2.19 – 24
@新生館スタジオ 〜 イプセンスタジオ
作=リー・マクドゥーガル
演出=渡辺 和徳
世の慣習や常識などのしがらみから完全に解放されたジャンキー(麻薬常習者)4人の自由でアナーキーな銀行破り計画とその失敗譚を描いたジャンクコメディ!