9PROJECT vol.18「熱海殺人事件〜売春捜査官」のチケットが発売になりました! 言わずと知れた、つかこうへいの名作「熱海殺人事件」の女部長バージョン。今回使用するテキストは、1996年の初演版ほぼそのまんまです。
2年前、9PROJECTで初めてこの「売春捜査官」に挑んだ時は、最も広く知られた(だと思う…)大分市つかこうへい劇団の全国公演時のテキストを使用しました。上演を繰り返したことで作品としてこなれていて、かと言って過度な変化もしておらず、この作品の魅力を最も伝えられると思ったからです。
しかし再演の今回は、あえてもっと無骨な初演前(最初に発売された単行本は、初演前の戯曲が載っています)〜初演の頃の戯曲を選びました。そこには、つかさんがこの作品を生み出していく過程の中で、取捨選択していった台詞がたくさん残っています。それを手がかりに、なんとなく“理解した気になっていた”台詞を全て読み込み見直しました。
2年前は、オーソドックスな戯曲を使い、オーソドックスな作り方の中に飛び込んで、この「売春捜査官」の世界にどっぷり浸かりました。役者の鼻っ面を引きずり回るような台詞と大乱闘したような公演でした。でも今回は、もうちょっと9PROJECTらしく、台詞を乗りこなせそうな気がしています。
まだまだ稽古は続きます。ここからどのように変化していくかは分かりませんが、また一段と進化した「売春捜査官」になることは間違いありません。なんと言っても、どう引っくり返っても絶対に面白いのがこの作品です。見届けに来ていただけたらうれしいです!
劇場でお待ちしています!