「異ノ邦ノ人へ」いよいよ9/12から!
いよいよ9/12から、2年ぶりの新作戯曲「異ノ邦ノ人へ」(イノクニノヒトヘ)の公演が始まります!
アルベール・カミュの「異邦人」から着想を得た今回の作品。つかこうへいも強く影響を受けたようで、改めて読み返すと「熱海殺人事件」との共通点がいくつも見つかります。僕ら自身「熱海」について、新たな発見の毎日を過ごしています。
小説の中でも特に印象的なシーンとして、処刑を前にした犯人と、懺悔を求める神父との激しい応酬があります。神父の語る「正しさ」は、世間一般の正しさではあっても、犯人の男にとっては違います。ある種の「正しさ」を押し付けられるせいで、生きづらくなってしまう…というのは、パワハラ・モラハラなどといった言葉で、現代でもよく話題になる問題ではないでしょうか。
その生きづらさの中から、犯人の男が選んだ“人生”とは何か…。
上演時間は1時間45分。
いたってマジメな物語ですが、いつものように「人間の持つエネルギー」で見せていく「熱さ」は健在です! 時に激しく、時に静かに、一瞬も途切れることなく続く二人の対決を楽しんでもらえればと思います!