NEXT STAGE

「熱海殺人事件 1973初演ver.」
[作]つかこうへい [演出] 渡辺和徳
[出演]吉田智則・友部康志・高野愛・芝原れいち
[日程]2025年5月22日[木]〜25日[日]
[劇場]上野ストアハウス
ABOUT
全ての“熱海”の原点。
「白鳥の湖」が流れない“つか演出前の熱海”
言わずと知れた、つかこうへい最大の傑作「熱海殺人事件」。その原点である1973年の「初演版」を5年ぶりに上演いたします。今作では、北区つかこうへい劇団に所属していた3人、吉田智則・友部康志・高野愛が共演! そこに「幕末純情伝」で勝海舟を演じた芝原れいちを加え、この傑作を新たに読み解いていきます。
HOT TOPIC
11月「広島に原爆を落とす日」上演決定!
9PROJECTの秋の公演は、つかこうへいの「広島に原爆を落とす日」の小説版を舞台化し、シアターXで上演します!
実はこの作品、正式に残された戯曲がありません。そこで今回は、1984年の小説版を新たに舞台化し、上演いたします。9PROJECTで戯曲のないつか作品を上演するのは、「二代目はクリスチャン」「つか版・忠臣蔵」に続いて3作目です。
折しも、戦後80年の節目の年…。実は狙ったわけではなく、企画の打合せを重ねる中でこうなったのですが…これもまた縁というものなのかな、と思っています。
9PROJECTから生まれる新たな“つか作品”に、どうぞご期待ください!

DVD/Blu-ray



9PROJECT


つかこうへいの言葉には、胸を突き刺すような切なさを覚える。
メディアプロデューサー 酒井 政利
そして、生きる養分、勇気として語りかける力がある。
9PROJECTの舞台を観るたび、同じ力がそこに息づいているのを感じてならない。
つかこうへいの舞台を引き継ぐ若者たちがいることを何よりもうれしく思う。
9PROJECTは、つかこうへいに師事したメンバー3名によって結成。近年では上演されることの少なくなった、70〜80年代のつかこうへい作品を中心に上演している。つかこうへいの“演出”よりも“言葉”に注目し、戯曲を一切書き換えることなく生み出されるその作品は、当時つか作品に熱狂した世代からも大きな支持を集めている。
1999年、つかこうへいが東京都北区のバックアップを受けて設立した「北区つかこうへい劇団」に、渡辺和徳が役者コース7期生として入団。つかこうへいから「お前は本を書け」と言われて、劇作・演出の道に転向。つかの執筆を手伝いながら、多数の演劇作品を発表する。
2001年、高野愛・小川智之が9期生として入団。まもなく、劇団9期生を中心に「プロジェクト9」というチームが結成され、つかこうへい演出で多数の作品が上演される。その後、10年あまりに渡って、つかこうへいに師事する日々が続く。
2010年、つかこうへいが死去。2011年、北区つかこうへい劇団の解散公演「飛龍伝’90」(紀伊國屋サザンシアター)では、高野・小川が主演、渡辺が演出を担当。
劇団解散後、しばらく各々の道を歩むが、自分たちなりにつかこうへい作品に取り組みたいと、2014年に再結集。第1回公演「ストリッパー物語」(作/つかこうへい)を上演した際にはチケットは発売初日完売するなど注目を集めた。を以後、初期のつかこうへい作品を中心に上演を続けている。
名前の由来は、北区つかこうへい劇団時代のチーム名「プロジェクト9」をひっくり返して、9PROJECT(ナイン プロジェクト)。つかこうへいという存在にがむしゃらに立ち向かい、作品に没頭していた、その初心を忘れることなく活動していきたい、という志を込めて命名された。
モットーは、やりたいことをとことんやる。自分たちが今やりたいこと、挑戦したいことを3人で徹底して話し合い、純粋に芝居に向き合っていく…。それが 9PROJECT です。