NEXT STAGE
「象」
[作]別役実 [演出] 渡辺和徳
[出演]小川智之・井上裕朗・高野愛・浦島三太朗・璃音
[日程]2024年5月16日[木]〜19日[日]
[劇場]上野ストアハウス
ABOUT
別役実さんは、私の最も尊敬する人である。(中略)
『初級革命講座飛龍伝』は、『象』の盗作だし、他にも『郵便屋さんちょっと』など盗作ばかりである。
「つかこうへいによるつかこうへいの世界」(白水社1981年刊)より
70〜80年代のつかこうへい作品に挑戦し、その原点を探し続けてきた9PROJECT。20作目の節目に新たな扉を開ける一作は、つかこうへいが最も直接影響を受けたであろう別役実氏の作品から『象』を上演します。
『初級革命講座飛龍伝』で、革命という熱情の現場に戻ろうとした男・熊田留吉と『象』の病人…。他にも様々な作品との共通点がこの作品にはあります。つか作品のルーツを探りつつ、別役実作品を“つか芝居的に”作ってみたらどうなるか…9PROJECTの新たな挑戦にご期待ください!
HOT TOPIC
「象」の詳細が決定しました!
大変長らくお待たせしました! 9PROJECTの20回目の公演となる「象」の詳細が決定しました。今回は、いつも出ていただいてる常連メンバーとはちょっと違った俳優たちでお届けします!
まずは、北区つかこうへい劇団時代の仲間であり、自身も創作ユニット「PLAY/GROUND Creation」を立ち上げて、俳優に演出にと活躍している、井上裕朗さん。
お久しぶりの共演なのは、これまたつかイズムを知る羽原大介さんの元で活躍されてきた、浦島三太朗さん。9PROJECTでは、「出発」で熊田のおじさんをやっていただきました。
そして初めましての璃音さん。去年の「つか版・忠臣蔵」の際にたまたまお会いし、「せっかくのご縁ですから…」と出演をお願いしたら出てくださいました。こちらも俳優として活動しながら、自身で「NonoNote.」を主宰するなど、エネルギッシュに活動しています。
それぞれの創作スタイルを持ったメンバーたちによる、9PROJECTの新たな挑戦! どうぞご期待ください!
DVD/Blu-ray
9PROJECT
つかこうへいの言葉には、胸を突き刺すような切なさを覚える。
メディアプロデューサー 酒井 政利
そして、生きる養分、勇気として語りかける力がある。
9PROJECTの舞台を観るたび、同じ力がそこに息づいているのを感じてならない。
つかこうへいの舞台を引き継ぐ若者たちがいることを何よりもうれしく思う。
9PROJECTは、つかこうへいに師事したメンバー3名によって結成。近年では上演されることの少なくなった、70〜80年代のつかこうへい作品を中心に上演している。つかこうへいの“演出”よりも“言葉”に注目し、戯曲を一切書き換えることなく生み出されるその作品は、当時つか作品に熱狂した世代からも大きな支持を集めている。
1999年、つかこうへいが東京都北区のバックアップを受けて設立した「北区つかこうへい劇団」に、渡辺和徳が役者コース7期生として入団。つかこうへいから「お前は本を書け」と言われて、劇作・演出の道に転向。つかの執筆を手伝いながら、多数の演劇作品を発表する。
2001年、高野愛・小川智之が9期生として入団。まもなく、劇団9期生を中心に「プロジェクト9」というチームが結成され、つかこうへい演出で多数の作品が上演される。その後、10年あまりに渡って、つかこうへいに師事する日々が続く。
2010年、つかこうへいが死去。2011年、北区つかこうへい劇団の解散公演「飛龍伝’90」(紀伊國屋サザンシアター)では、高野・小川が主演、渡辺が演出を担当。
劇団解散後、しばらく各々の道を歩むが、自分たちなりにつかこうへい作品に取り組みたいと、2014年に再結集。第1回公演「ストリッパー物語」(作/つかこうへい)を上演した際にはチケットは発売初日完売するなど注目を集めた。を以後、初期のつかこうへい作品を中心に上演を続けている。
名前の由来は、北区つかこうへい劇団時代のチーム名「プロジェクト9」をひっくり返して、9PROJECT(ナイン プロジェクト)。つかこうへいという存在にがむしゃらに立ち向かい、作品に没頭していた、その初心を忘れることなく活動していきたい、という志を込めて命名された。
モットーは、やりたいことをとことんやる。自分たちが今やりたいこと、挑戦したいことを3人で徹底して話し合い、純粋に芝居に向き合っていく…。それが 9PROJECT です。